SF

Connie Willis
コニー・ウィリス

現在のSF界の代表的作家の1人。緻密で詳細な描写の、大部な作品が多いですが、短編でも有名らしいです。でも、翻訳版が品切れ中だったので、実はPB積読中(笑)。

「ドゥームズデイ・ブック」
大森望訳
早川文庫SF 2003(上下巻)

21世紀後半、過去への時間旅行が可能となり、歴史学者達が実際に自分の目で研究対象を見ることが出来るようになる。オックスフォードの史学部生キヴリンは、中世史家を志す者として、14世紀のイギリスに「降下」するが、そこは彼女が目指した、黒死病流行前の1320年ではなく、まさに病が蔓延しようとしている暗黒の時代だった。彼女を心配する指導教官ダンワージー教授はなんとか彼女を現代に連れ戻そうとするが、こちらの時代にもインフルエンザが猛威をふるい、ついにはオックスフォード自体が閉鎖される事態に………。

満足な医学知識もない中世を襲った黒死病の猛威と、進んだ医療技術を持ちながらそれ故に人間本来の免疫力が低下した近未来を襲うインフルエンザ。二つの時代のそれぞれの苦難と、それをなんとかくぐり抜けようとする人々。果たしてキヴリンは21世紀に戻ることが出来るのか? そして人々の運命は?

という感じの、タイムトラベルSFの大作です。圧倒的な描写力。中世の描写が本当にすごいですね。そんなにSFSFしていないので、どなたでもお読みいただけますし、ぜひ読んでいただきたい作品です。とにかく、すごいですよー。大部な本なんですが、後半は一気読みな感じ。友人にも強力プッシュして回りました(笑)。

個人的には、キヴリンはそんなにタイプじゃない(笑)んですが、私はダンワージー先生のファンです。先生が出てくると知って、とうとう姉妹編 "To Say Nothing of the Dog" も読んでしまいました。こちらはヴィクトリア朝イギリスが舞台のドタバタ爆笑SF。今年になって翻訳が出ましたが、ハードカバーなので読んでません。


"Passage"
「航路」
ソニー・マガジンズ 2002

「ドゥームズデイ・ブック」を日本語で読んで、「これだけ面白ければ英語でもいけるかも」と思って読みました。翻訳本はハードカバーなので(以下略)。
臨死体験をテーマにした近未来物。後半、目が離せなくなって一気読みしました。PB一気読み(笑)。ほとんど自殺行為(爆)。
「ドラえもん」のポケットを持つ男、リチャード、近くに1人欲しいです。

英文的には、"To Say Nothing of the Dog"よりはこちらの方が読みやすいです。でも、「割と簡単だったよー」と言ったら、友人に白い目で見られました。コツは、「まーた始まったよ長話が」と思ったらさくっと読み飛ばすことです。そうすればあっというまにページが進みます(笑)。



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