ファンタジー・海外

Patricia C. Wrede
パトリシア・C・リーデ

児童書系ファンタジー。
ちょっとリサーチ不足で情報がないんですが、外国の本屋さんではだーっと並んでる書架もあったから、意外と人気があるんじゃないかと。そのうち別の本も読んでみようと思っている作家さんです。

"The Enchanted Forest Chronicles"

Book 1:"Dealing with Dragons" 1990
Book 2:"Searching for Dragons" 1991
Book 3:"Calling on Dragons" 1993
Book 4:"Talking to Dragons" 1985

舞台はいわゆる「おとぎの国」。そこでは、日々、王子様や騎士達が冒険を繰り広げ、お姫様や不幸な女の子はじっと助けを待っている……。
恵まれた平和な国Linderwallの末姫Cimoreneは、姉妹の誰にも似ていなかった。上の6人のお姫様は長い金髪と愛らしい性格をした、ごく普通のお姫様なのに、Cimoreneだけは真っ黒な髪と強固な意志を持つ、普通でないお姫様だったのだ。そして彼女は、普通のお姫様に必要とされる教養には全く興味を持てなかった。
そして、16歳になったある日、中身のない王子様と結婚させられそうになったCimoreneは、とうとう、城からの逃亡を決意する。行き先はMountains of Morning。そこには、幾多のお姫様達をさらってきたドラゴンたちが住んでいた……。"Dealing with Dragons"

ずーっと昔におすすめいただいて、割とすぐにボックスセットを買ったのに、そのまま積んであった本です(笑)。平均語数を減らすために読み始めたら、はまってずーっと読んでました(爆)。でも、このところますます読むのが遅くなっているみたいで、結構時間かかってますねー。いやはや。

で、ええと、私がご紹介してると疑う方がいらっしゃるかもしれません(笑)が、児童書です。裏表紙では対象年齢10歳以上、ってなってます。魔法のお話だってことを除けば、文章は読みやすくて簡単。ユーモアいっぱいの楽しいシリーズです。古今東西のいろんなおとぎ話のパロディになっていて、楽しみ方も色々。1巻目は普通になりたくない(なれない)お姫様のお話、2巻目は全然王様らしくない王様のお話、3巻目は普通の魔女とはちょっとずれてる魔女のお話、4巻目は自分が王子様だって知らない王子様のお話。それぞれが1話完結になっていますが、これは4冊でひとつのお話。途中の巻だけ読むのは絶対にやめましょう(笑)。

ということで、くすくす笑いながら楽しく読みました。一番好きなのは2巻目かなー。その巻だけは一気読みをしましたねー。体力とタイミングの問題って気もしますが(笑)。前に読んだ、Lackeyの"Fairy Godmother"もおとぎ話のパロディでしたが、あちらはやっぱり大人向けだったのねーと今更思いました。どちらも面白いですけどね。それにしても、何もできないお姫様とか、使えない王子様のイメージって、とっても強固なものなんですねー。不思議。

ところで、溶けた魔法使い達って、どうやって元に戻るんでしょう? その過程がちょっと気になります。
2005.06.12



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