ファンタジー基本図書?


「コロボックル物語」

「コロボックル物語」
佐藤さとる作 講談社
ハードカバーまたは青い鳥文庫

小学校3年の夏休み、もちの木を探して峠山を回っていた「ぼく」は、そこに三角形の小山を見つけて不思議とひきつけられた。小さな泉、見事な椿の木、立派なもちの木。そしてそこには、「こぼしさま」と呼ばれた小さい人々にまつわる伝説があった。(「だれも知らない小さな国」)

誰もが子どもの頃に一度は手にしたことがあるはずの、和製ファンタジーの代表作です。

人間達から隠れて、地下の国でひっそりと暮らしてきたコロボックル達はずっと、味方になってくれる人間を待っていました。いざという時のために戦うことも覚えたけれど、彼らはそれでも本当は、人間達とも仲良くなって、平和に暮らしていきたかったのです。

「ぼく」は大人になり、やがてコロボックル達と新しい国を作ることを目指します。そして、このシリーズでは、その思いが受け継がれていく様子も描かれていきます。道は決して平坦ではないけれど、それでも、彼らは夢を失わないのです。

日々の暮らしの中で、視界の隅をふとちいさな黒い影がよぎったら、それは「こぼしさま」かもしれません。
子どもの頃、彼らの姿を探したことはありませんか?
彼らに姿を現してもらえるような人でいられること。そういう大人になれること。それは、子どもの頃の私が、ずっと願っていたことでした。



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