ファンタジー・国内

平岩弓枝

時代物はいつかそのうちに。

「平安妖異伝」
新潮文庫 2002.10

時は平安。舞台はもちろん藤原氏の栄華が続く京の都。主人公はまだ権力の座に着く前の、若き日の藤原道長。彼と共にあやかしのものたちと対峙するのは、天才少年楽士・秦真比呂。真比呂の吹く篳篥の音色が、彼の奏する琵琶の音が、笙の響きが、あやかしを鎮め、闇を払う……。

という感じの、これは陰陽師の楽士バージョンであり、音楽ファンタジー雅楽バージョンなのでした。道長の性格や真比呂という謎めいた存在もあって全体に淡々とした印象の物語なんですが、そこがまた日本的な感じで落ち着きます(笑)。道長、かっこいいですしね。しかし、平安時代ってことは美形はあれかなあ。うーん。

ちなみに、現代日本で行われてる雅楽の演奏会も、めちゃくちゃ眠いですけど、ものすごく面白いですよ。さすがにあやかしは出ないですが。



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