ファンタジー基本図書?


「霧のむこうのふしぎな町」

「霧のむこうのふしぎな町」
柏葉幸子著 講談社文庫 2003(新装版)
(単行本は1975年、文庫初版1979年)

「この町がほんとうに必要な人は、この町にくることができるのよ」

ちょっと太めで内気な女の子リナは、父の言いつけで夏休みをとある山奥の町で過ごすことになった。夜行電車を乗り継いで、たどり着いたのは小さな駅。でもそこには、リナが予想していた出迎えの人の姿はなかった。
交番で道を尋ね、リヤカーに乗せたもらい、やっと近くまで来てみると、その先は深い霧の中。けれど、父から託されたピエロの握りの傘に導かれたリナは、やがて小さな通りに出る。不思議な洋館が並ぶ小さな通り。そこが、彼女が夏を過ごすことになる霧の谷の町、通称「めちゃくちゃ通り」だった。

ちょっと変わった人々が住み、人以外の者達も訪れる不思議な町での不思議な夏休み。「はたらかざる者、くうべからず」と言われ、自分の生活費を稼ぐために通りの店に手伝いに通うことになったリナは、たくさんの不思議とやさしい気持ちに出会って大きく成長していきます。ちょっと懐かしい雰囲気の、心温まる楽しいお話です。

この本は、小学校の頃、友人が「面白かったよ、読んでー」と言って貸してくれた本でした。気に入ったけれど自分では買ってもらえなくて、その後折に触れて図書館で借りて読んだものです。学生時代に文庫で出ているのを知ってやっと買いましたが、近年、新装版になった時、前の版を買ったのを忘れてまた買ってしまったという・・・・・・(笑)。昔の版は定価220円、新装版は400円。本も高くなりましたね。

ところで、黒パンにたくわんとマヨネーズのサンドイッチ。
子ども心に強烈でした。後年、「グリーン・ノウの子どもたち」を読んだときに、ボギスの食べてる黄色いタマネギのピクルスのサンドイッチを読んで、「ああ、そういう流れから来てたのかな」と。本当かどうかはわかりませんが、色彩的には同じ。えもいわれず強烈(笑)。どなたか試してみた方いらっしゃいますか?



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