ミステリー

David Hunt
デイヴィッド・ハント

ある作家の別名義、なのだそうですが、そういえば本当は誰なのか調べたことなかったです(笑)。あまりそういうことに興味がなくて。やっぱり中味が大事、ですよね。

「魔術師の物語」
デイヴィッド・ハント著 高野裕見子訳
新潮文庫 1999
"The Magician's Tale" 1997

サンフランシスコに住む色盲の写真家ケイ・ファロウは、夜の街の現在を切り取る写真のシリーズを撮影中、1人の男娼と出会い、親友となる。しかし、彼はある夜、待ち合わせの場所に現れず、翌朝惨殺体となって発見された。
若く、力にあふれ、強い意志を持っていたティム。彼は何故殺されなければならなかったのか。彼が隠していた秘密とは何だったのか。彼の死の謎を追うケイは、やがて、彼の過去と対峙することになる。

結構、すさまじいお話です。ハード系が苦手な方はやめておいた方がいいかな、という感じ。でも、私はこの物語の語り口や雰囲気が何故か気に入っていて、次の巻が翻訳されたら読みたいなあとずっと思っていたました。出なかったってことは、この本、あまり人気がなかったのでしょうね。うーん。面白い本だと思うんだけど、だめかなー。


というわけで、諦めて原書で読みました。2巻目です。
アマゾンコムまで行ってユーズドで買いました(笑)。

"Trick of Light" 1998

ケイの師であり、卓越した報道写真家であったマディが、出先で強盗に襲われて死亡した。老齢にあってもはや写真を撮ることも少なくなっていたマディだが、最近は古い友人を訪ねて街に出ることも多かったのだという。最初は単に不運な巡り合わせと思えた事件だったが、師のカメラに残されたフィルムを現像したケイは、そこに写された謎の光景に何らかの理由があったのではとの疑念を抱く。
暗い部屋の汚れたガラス越しに写された、一組の男女の写真。おそらくマディは、その写真のために殺されたのだ。しかし、一体何故? 誰が?謎を追うケイはやがて、とある団体の存在を知る。彼らは、ある特殊な銃のコレクター達であった。

とまあ、今回はそういう感じのお話でした。
正直言って、1巻目の方が面白かったです(笑)。ちょーっと今回、いきすぎの感じが……。でも、読みたかったので満足です。2巻目があるってわかってて読めないのは、結構ストレスだった模様。それに、文章はやっぱり好きな雰囲気でした。くっきりとした残像を残すような、シンプルで印象的な語り口。英語であることを意識させない系列の本。ハードボイルド系かなー。



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