ミステリー

Joanne Fluke
ジョアン・フルーク

色々書いてきた方らしいですが、私はお菓子探偵ハンナ・シリーズしか読んでいません。翻訳ペースが速いので、特に英語で読む必要もなくここまできました(笑)。

「チョコチップ・クッキーは見ていた」
上條ひろみ訳 ヴィレッジブックス 2003
"Chocolate Chip Cookie Murder" 2000
「ストロベリー・ショートケーキが泣いている」
上條ひろみ訳 ヴィレッジブックス 2003
"Strawberry Shortcake Murder" 2001
「ブルーベリー・マフィンは復讐する」
上條ひろみ訳 ヴィレッジブックス 2004
"Blueberry Muffin Murder" 2002

美しい田舎町レイク・エデンで手作りクッキーの店を営むハンナ。頭が良く、大学まで出た彼女だが、地元でクッキーを焼いて暮らしていくことを選んだのだ。いれたてのコーヒーとクッキーを用意した彼女の店は、毎日朝から大にぎわい。しかし、何故か、平和なはずのレイク・エデンで殺人が。
最初は行きがかり上、捜査に首を突っ込むことになった彼女だが、次第に人々から期待される素人探偵に(笑)。
物語中に登場するハンナ考案のおいしそうなクッキーやケーキのレシピも掲載された、おいしさいっぱいの楽しいミステリー。気軽に読めるシリーズです。

ということで、最近の巻はこちら。

「レモンメレンゲ・パイが隠している」
上條ひろみ訳 ヴィレッジブックス 2004
"Lemon Meringue Murder" 2003

レイク・エデンの夏。独立記念日のイベントを控え、町中が騒がしい。ハンナも、特別なクッキーを考えることに余念がない。しかし、彼女ご自慢のレモンメレンゲ・パイを焼いた翌日、たった一切れしか食べていない食べ残しのパイとともに死体が。
周囲の人間に口々に依頼され、またもや捜査に乗り出したハンナだが……。
「去年買ったスラックスをはこうとしたら入らなかった」ハンナは地獄のダイエット中(笑)。嫌なことがあってもクッキーをむさぼり食えない(爆)。

同じ、小さな町の殺人事件でも、コージー系はやっぱり違いますね。これはこれで、こういうものとして読む分にはいつも面白いです。ハンナと2人の男性との恋のさや当ても楽しい。でもまだまだ、お話は続くみたいです。
2004.10.24

「ファッジ・カップケーキは怒っている」
上條ひろみ訳 ヴィレッジブックス 2005
 "Fudge Cupcake Murder" 2004

保安官選挙の最中、現職のグラント保安官が何者かに殺された。
対立候補であり、犯行当時のアリバイを持たない義弟ビルを救うため、ハンナはまたもや犯人捜しに乗り出すことに。ハロウィンが近づいて、町はそわそわ。レイク・エデンのレシピ本出版準備もあいまって、ハンナは落ち着く暇もない忙しさ……。

お話の舞台は晩秋。そろそろ雪も舞い始めようかという季節。出てくるお菓子が相変わらず美味しそうで、ダイエット中の身には目の毒です。レシピにあんなにナッツ(←私はナッツもドライフルーツも苦手)が入っていなければ、作っちゃうこと間違いなし(爆)。でも、やりません。ナッツ入ってるし、ダイエットしてるし。今回のタイトルになってるファッジ・カップケーキには入ってないんですが、でも、これのフロスティング。チョコチップとコンデンスミルク……。それって、どんなにすさまじい甘さに?(遠い目)。どなたか試したら、どんなだったか教えてくださいー。

というわけで、今回もにぎやかで楽しいお話が展開されました。このシリーズ、登場人物や人間関係が楽しいんですよね。いかにもドメスティックで。ああいうお母さんがいたら、さぞや大変だろうと思いますが。なかなかー。
読みやすい、軽い殺し(笑)。ハンナの飼い猫モシェは、今回、シニア用キャットフードを食べさせられるという至難の道を……っていうか、もちろん、苦労するのはハンナです。いいなあ、あの猫。
2005.07.05

「シュガークッキーが凍えている」
上條ひろみ訳 ヴィレッジブックス 2005
"Suger Cookie Murder" Joanne Fluke 2004

もうすぐクリスマス。レイク・エデンの町では、町のとっておき料理集の試食会を兼ねたクリスマスパーティが開かれることになった。誰もが試作と手伝いにおおはりきり。本をまとめているハンナも気が気ではない。みんなのプライドを傷つけることなく、それぞれの料理を公平に出さなければ。妹アンドリアの出産予定日も近づき、誰もがわくわくそわそわ。そして、いよいよパーティの日が訪れるが……。

宴の最中に、会場の駐車場に死体が(笑)。

というわけで、ちょうど郡全体をブリザードが襲い、容疑者全員が会場から出られなくなったのをいいことに、妹2人(あ、お母さんもか)とチームを組んで聞き込みにあたるハンナ。いつものメモ帳が手元にないので、片っ端からナプキン(色んなクリスマスの柄入り)に情報を書き留め、それでポケットをいっぱいにしつつ飛び回ります。合間にはちゃんと料理の試食も(爆)。基本的にパーティーの1日だけが舞台の、楽しいお話です。いえ、人は死ぬ訳なんですけどね(苦)。

ノーマンとマイクは相変わらず。っていうか、やっぱりあちらに落ち着くんでしょうか? なんとなく、そっちに進むのかなーという……。でも、ゆっくりな展開ですしね。まだまだわかりません。

今回は、クリスマス・スペシャルなのか、物語は短くて、その代わりに、作中の料理本の中身がすっかり後ろにつけられています。美味しそうですけど、カロリーはかなりありそうですねー。そして、見ていて思ったのは、ものすごく色んなインスタント食品があるんだなあということ(笑)。まあ、日本にだってほんだしとか、缶詰のあんことか、考えてみればいくらでもあるんですけどねー。この本のレシピを実行しようとすると、日本では探すのも大変で結構高くつくものがいっぱいありそう。多用されている電気鍋、スロー・クッカーも、あまり普及してないと思いますし。私はシャトルシェフ派で、スロー・クッカーは持っていないので、そこも面倒……。というわけで、作りそうにありません。眺めてるだけで楽しいですけどね。
2006.01.07

「ピーチコブラーは嘘をつく」
上條ひろみ訳 ヴィレッジブックス 2006
"Peach Cobbler Murder" 2005

ハンナの恋敵、ショーナ・リーが、未亡人である姉と一緒に始めたベイカリー「マグノリア」。ハンナのお店の向かいにあるその店は、一流のインテリアデザイナーに装飾を依頼し、備品類も完璧。売っている品物は決しておいしくはないのに、採算を度外視した割引サービスでハンナの顧客を根こそぎ奪ってしまった。このままでは、遠からず「クッキー・ジャー」は閉店しなければならない。一方、頼りになる共同経営者リサの結婚式が近づいて、仲間達はそちらでも大騒ぎ。ハンナもウェディングケーキの試作に追われる毎日だった。そして、結婚式当日……。

今回は、バレンタイン前後の厳冬の町が舞台です。最高気温マイナス18度……。正直、想像も出来ません(苦)。でも、普通に暮らしてるんですよねー、当然ですが。ってことで、今回もカロリー高そうなお菓子がてんこもりです。読んでいると気が遠くなるほど甘そう。すごくおいしそうに食べてますが、日本人の味覚にはあれはすごすぎるような気がしてきますね、さすがに(笑)。でもちょっと、ジャーマン・チョコレートケーキ・クッキーは食べてみたいかも。フロスティングなしでもOK?

でもって、今回の殺しですが、うーん、いいのかなあ。
主人公サイドにとって究極の好都合というか何というかなんですよね。展開が。最初から「ああ、こう進むだろうなあ」と思う方に話が進んで。
まあ、コージーだから?(笑)。

人間関係にもとうとう転機が。待て次巻?
2006.11.03



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