ファンタジー基本図書?


「ムギと王さま」

「ムギと王さま」
E.ファージョン作 石井桃子訳
岩波少年文庫 1959

王さまのお話も、王女さまのお話も、ひいおばあちゃんと2人で小さな家に住んでいる女の子のお話もみんな入っている、不思議な味わいの童話集。この1冊だけは家にありましたが、この作家の他の作品は、やっぱり後から図書館で借りて読みました。「リンゴ畑のマーティン・ピピン」とか「ヒナギク野のマーティン・ピピン」とか。どれも味わい深い、読み応えのある本です。

この短編集の中で一番好きだったのは、「小さな仕立屋さん」。
とっても仕立てが上手で、素敵なドレスをデザインできる、でもまだ大きな仕立屋さんの言われたとおりに働いている小さな仕立屋の女の子のお話。王様の花嫁選びの仮装舞踏会のために、日の光と、月の光と、虹のドレスをデザインした彼女は、見本としてそのドレスを着てお城を訪れ、そこでおつきの若者に出会う・・・・・・。なぜだかとても好きでした。不思議。

今回久しぶりに本を開いてみたら、本の最初についている「作者のまえがき」に出てくる「本の小部屋」にうっとり。子どもの頃にはお話にしか興味がなかったらしくて覚えていなかったんですが、これはもう、本好きの夢ですねー。



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