ファンタジー基本図書?


「まぼろしの白馬」

「まぼろしの白馬」
エリザベス・グージ著 石井桃子訳
あかね書房 1964
現在は岩波少年文庫から出ています。
(私が持っているのは福武文庫版 1990)

両親を亡くし、財産も失って遠い親戚の住む田舎の館で暮らすことになった少女マリア。ロンドン生まれのロンドン育ちのお嬢様だった彼女を待っていたのは、家というよりお城に見える古い古い館と、時折幻のように現れる小さな白い馬、そして、たくさんの謎だった。ロンドンで昔一緒に遊んだロビンと、館の飼い犬ロルフとともに、彼女の冒険の日々が始まる。

といっても、マリアは小さな淑女で、お転婆さんではありません。これは女の子の夢が形をとったような素敵な物語。小さな女の子にしか入れない、塔の上の自分だけの部屋。毎朝用意されるきれいなお洋服。添えられた小さな花束。天才的な料理人の小人や、不思議な猫。そして、自分が解き明かすべき謎と、ほぐすべき縺れた糸。お楽しみがいっぱいの可愛いお話です。

最初に読んだのは、多分小学校の図書室で、でもそんなによくは覚えていませんでした。思い出すきっかけになった(といってもすでに大昔)のは成田美名子の「天の神話 地の神話」。このお話から生まれたマンガなのだそうです。そちらはSFですが、確かに同じテイストのお話。よろしければ合わせてお楽しみください。



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