ミステリー

Cleo Coyle
クレオ・コイル

コージー系新人さんの1人。でも、すでに誰が誰やら……(笑)。

「名探偵のコーヒーのいれ方:コクと深みの名推理1」
小川敏子訳 ランダムハウス講談社文庫 2006
 "On what grounds" 2003

一人娘が巣立って、子育ても一段落。田舎暮らしに寂しい気持ちを抱き始めていたクレアは、かつての雇い主であり元義母でもあるマダムの求めに応じて、10年ぶりにNYの老舗コーヒーハウス「ビレッジブレンド」のマネジャーに復帰した。遙か昔から、様々な有名無名の人々に愛され、いれたてのコーヒーを提供してきた素敵なお店。だが、前任の無能なマネジャーのおかげで、客足はかなり落ち、採算をとるのが難しくなっていた。しかも、その朝、はるかニュージャージーから引っ越し荷物を運んできたクレアが見つけたのは、朝なのに開店していない店と、その中で意識を失っていたサブマネジャー、アナベルの姿だった……。

いたるところにコーヒーに関しての蘊蓄と深い愛がちりばめられた、コージーミステリー第1巻です。実は、表紙の猫につられて買いました(笑)。ヒロインのクレアの買ってる猫、ジャヴァなんだと思います。コーヒー色の猫! ちょっと素敵ですよねー。いえ、猫が活躍する話ではなくて、時々出てくるだけですが(苦)。ってことで、猫物ではなくて、コーヒー物です。同じランダムハウス講談社文庫から出ている「お茶と探偵」シリーズのコーヒー版といったところ。うーん、雰囲気は、あちらの方が好きかなー。別に私がコーヒーよりは紅茶の人だってこととは関係ありません(笑)。

そんなわけで、最近多いよなあやっぱり、と思っているのにまた読んでしまいました。なかなか面白かったです。全然こりてませんね私(苦)。結構、どのヒロインも似ていますし、だんだん誰が誰やらわからなくなっていきそうなんですが、そしたらさすがに諦めるでしょうか。やれやれ。

まあ、何と言ってもコーヒーについての愛が深いお話でした。私はコーヒーは滅多に飲まない(飲めるけど、好んでは飲まない)人なので、読んでいても別に飲みたくはなりませんでしたー。美味しそうに飲んでるんですけどね。それだけでおなかいっぱいというかなんというか。今後のレシピの展開に期待しておきます(笑)。

原書で読もうとまでは思わないけれど、続きが出たらまた日本語で読みます。あ、でも、なんだか、刑事さんの口調がちょっと統一感を欠く日本語で、そこがひっかかったんですよねー。「何をどう喋ったらいいのかわからない」ということを考慮しても、ちょっとなあ。
2006.10.20



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