SF

Daniel Keyes
ダニエル・キイス

ご紹介するまでもなく有名。

「アルジャーノンに花束を」
小尾芙佐訳 早川書房
初訳1978.7  改訂版1989.4(いずれもハードカバー)
文庫版(ダニエル・キイス文庫1)1999.10

この物語は、32歳にして幼児並みの知能しか持たなかった主人公のチャーリイが、とある実験の被験者となって手術を施され、天才へと変貌していくことから始まります。心優しく純粋で、「かしこくなればもっとたくさんの人に好きになってもらえて、しあわせになれる」と信じていた彼は、やがて彼に手術を施した人々を軽々と追い越すほどの天才となり、かつての自分とは全く別の人格を確立して生き始めます。けれどある日、彼の前にその手術を施され、彼の最初の日々のライバルとして生きてきた白ネズミのアルジャーノンが奇妙な行動を見せ始め………。

泣ける、という意味では本当に泣けるお話です。この紹介を書くためにラスト近くをさっと読んでいたら、またもやぼろぼろ泣いてしまいました。何度読んでも泣けます。そして、「天才とは何か?」とか「人間としての幸せは何か?」とか、「本当に大切なのは何か?」とか、色々と考えさせられてしまいます。書かれた頃にはこれはSFの範疇に入るような設定だったのでしょうけれど、現在なら現実にありそうな気もして、それがまた色々と想像を呼びますね。クロイツフェルト・ヤコブ病のこともありますし。

多分、一度目よりは二度目の方がもっと泣けます。



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