ファンタジー・海外

Elizabeth A Lynn
エリザベス・A・リン

「美しいものが好き」な万年少女達が愛する、耽美で印象的な物語を書く作家さんです。でも、どっちかというと寡作。しかも入手不能本が多い模様です。

翻訳で出ているのは4作。最初の1作だけはSF扱いです。

「遙かなる光」
野口幸男訳 早川文庫 1981
"A Different Light" 1978

若き天才画家ジムソンは、遺伝的な癌を患い、星間旅行に出れば余命1年以下と宣告されていた。早くからその名を知られ、富も名声もほしいままにできる彼だったが、新たな場所に行くこと、他の太陽の光を彼自身の目で見ることは、彼には禁じられたことだったのだ。絶望と倦怠にとらえられた彼はある日、ついに、禁断の旅に出ることを決意する。そして……。

私がこの本の存在をしった当時すでに、この本は「品切れ重版予定なし」状態でした(笑)。私が持っている1冊は、友人がたまたま旅先の古本屋さんで見かけて買ってきてくれたもの。初めて読んだとき、うわー、こういうのって外国でも書かれてるのねえ、としみじみ思ったものでした。

残り3作はファンタジーレーベルから。

「アラン史略」シリーズ
「冬の狼」
野口幸男訳 早川文庫 1985
"Watchtower" 1979
「アランの舞人」
野口幸男訳 早川文庫 1985
"The Dancers of Arun" 1979
「北の娘」
野口幸男訳 早川文庫 1986
"The Northern Girl" 1980

アランの地には、チアリと呼ばれる、舞踊と武道をよくする人々の一団があった。彼らは、調和を重んじ、ひとつところにとどまらず、流れるように旅をする。彼らの行くところには、様々な人間模様と戦いが……。

シリーズと言っても、これは3部作と言うよりは同じ世界を舞台にした、別個の物語。重なるようで重ならない、少しずつ違う時代のお話です。チアリの考え方は合気道をもとにしているそうで、日本人にはなじみやすいかもしれません。タイトだけれど、情緒的で美しい、時代がかった異世界ファンタジー。今読み直すと、漢字の多い堅めの翻訳で、なかなかすごいですが、やっぱりいいですね。あ、第2部はとってもBLです(笑)。

そして、新しいシリーズが始まっていると知ったので読みました。でもまだ、PBは1冊だけです。

"Dragon's Winter" 

すみません、現物は貸出中なので、詳細はまた後日(汗)。
相変わらず美しくて、そういう路線ばりばり(笑)の、異世界ものです。ドラゴンの血筋(本当にドラゴンに変身できる)のご領主様と吟遊詩人の純愛物語、でしょうか。その他のキャラクターも個性的で楽しかったのですが、好きだった人が割とあっさり死んじゃったのがちょっとなあ。

続きは、なんだかまだ高いPBみたいで、大きかったら嫌なので買っていません(笑)。

"Dragon's Treasure" 2003

どうやらやっとマスマーケット版が出るみたいなので予約中です。



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