ファンタジー基本図書?


「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」

「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」
リチャード・アダムズ著 神宮輝夫訳
評論社 1975
Richard Adams "Watership Down" 1972

ニューベリー近くの平和な土地サンドルフォードで暮らしていた雄うさぎのヘイズルは、この土地に良くないことが起こるという弟ファイバーの予言を信じ、仲間達とともに安住の地を求めて旅に出る。敵だらけの未知の土地を行く危険な旅で出会う、彼らとは別の生き方を選んだうさぎたちや、恐るべき独裁者。果たして彼らに安住の地はあるのか、生き延びることが出来るのか。うさぎがうさぎらしく生きていける場所は、一体どこに……。

動物ファンタジーとして、他に並ぶもののない傑作のひとつです。擬人化された動物の冒険ファンタジーではなく、うさぎがうさぎとして命をかけて旅をする物語。実際のうさぎの生態を徹底的に調査して書かれたというこの作品は、楽しいだけ、面白いだけという軽い物語とは全く違う、厳しく深いお話です。でも、読まずにはいられないほど面白い。私が最初に読んだのは中学生の時で、1冊3時間ずつで6時間一気読みでした(笑)。当時の私にはかなり難しかったことを覚えています。

物語の流れの途中に度々挿入されている、うさぎの神話がとても印象的。昔、その部分だけを何度も読み返したものでした。アニメ映画にもなっていますが、その時もやっぱり、神話部分だけしみじみ見たものです(笑)。いえ、本編がどうでもいいというわけではないですよー。

難しかった記憶があるし、日本語版(文庫)は今も手元にあるので、洋書で読むつもりは全然なかったのですが、去年、ひょんなことからPBをもらってしまいました。もったいないのでそのうち読んでみようと思っています。見た感じでは、単語はやさしそう。割とページが白いです。まあ、そのうちに(笑)。
2005.01.22



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