ファンタジー・国内

薄井ゆうじ

ちょっと不思議な物語を書く人。
タイトルが変わってて、気になっちゃうんですよね。

「台風娘」
光文社文庫 2002.10

気象情報会社に勤める五十嵐大介は、旅先の南の島で一人の不思議な少女に出会う。彼女は、「台風」の娘だった。別れるとき「きっと行く、待ってて」と彼に告げた彼女は、やがて超弩級の台風となって日本へと向かってくる。

………。すごいですねー。この物語は台風との恋物語。気象マニア(笑)必読のお天気ものです。何だろうそれは? という感じもしないではないですけれど、そうとしか言いようがないんですよね。子どもの頃、理科で習った天気図の書き方とかにわくわくした方は、ぜひ読んでみてください。楽しいですよー。

でも、この主人公の性格にはなんだかいらいらさせられました。ものわかり悪すぎ? 本当にこんなやつが好きなのか台風? いえ、いいんですけど(笑)。



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