ミステリー

Lilian Jackson Braun
リリアン・J・ブラウン

「シャム猫ココ」シリーズは賢いシャム猫ココが活躍する長大シリーズ。かつて我が家でシャム猫を飼っていたせいで、うちの家族はみんな楽しみに読んでいました。まあ、うちの猫はお馬鹿さんでしたが。

「猫は七面鳥とおしゃべりする」
羽田詩津子訳 早川文庫 2006
"The Cat Who Talked Turkey" 2004

ピカックス150周年とブルル200周年のお祝いの日が近づいて、ムース郡は大騒ぎ。クィラランも新たな1人芝居の準備に余念がないが、以前にアシスタントを務めてくれた女性が引っ越してしまったことを知る。新たな候補者をとの彼の依頼に応えて、ゲリーが教えてくれたのは、ブルルの名物屋敷のひとつの相続人アリシア、通称リッシュだった。しかし、彼女は高慢ちきで計算高い女性で……。

シャム猫ココシリーズ翻訳最新刊(26作目)です。
このシリーズ、最初からずーっと読んできているんですが、サイトを始めてからも読んだはずなのに紹介を書いていなかったことにさっき気がつきました。私はこのシリーズ、最初のうちはミステリーとして読んでいましたが、最近はただの「猫物」として読んでいる気がします。今回もちゃんと(笑)殺人は起こるんですが、気分は添え物。クィララン達の楽しい田舎暮らしとココ達の日常を楽しむためのシリーズになっちゃってますね、すっかり(苦)。1年に一度か二度、友達から近況報告の手紙が届くような、そんな感じ。それはそれで、私には価値があるんですけどね。

昔、我が家では雑種のシャム猫を飼っていました。だから、このシリーズは家族中で楽しみに読んでいたんです。うちのシャム達(飼っていた時期は重ならないで2匹いた)はあんな風に賢くはなかったけれど、やっぱりうなずけるところは多くあって、今でも、読んでいると彼らが近くに来たような気がしますねー。後から飼っていた雌のシャム猫は、ちょっとヤムヤムに似ていました。

今回、犯人の人物造形があまりにも雑な気がしましたが、それ以外はやっぱり楽しく読みました。でも、それって、ミステリーとしてはどうよ? ですね(苦)。
2006.02.09



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