ミステリー

若竹七海

日常の謎をちょっと皮肉な語り口で描く作家さんです。ジャンルも色々。私は作品によって好き嫌いがありますねー。

「古書店アゼリアの死体」
光文社 2000(光文社文庫 2003)

度重なる不運に追いまくられ、海に向かってバカヤローと叫ぶために葉崎海岸を訪れた相澤真琴。だが、やっと心ゆくまで叫べると思った矢先に、さらなる不運が彼女を襲った。白く砕ける波間に転がる大きな白い物体。それは、明らかに人間の死体だった……。

どこかで見たような架空の街、神奈川県葉崎市を舞台にしたコージー・ミステリー第2弾。1作目は文庫になったばかりの頃にさっさと読んでいたんですが、この本は長いこと放ってありました。他にもまだ若竹七海は何冊か未読の箱に入っているはず(汗)。そのうちもっと頑張ります。

ということで、今回この本を手に取ったのは「ロマンスつながり」(爆)。
死体を発見して葉崎市に足止めを食うことになった真琴は、ふとしたきっかけからロマンス本専門の古本屋「古書店アゼリア」の店番を任されることになります。とことんディープなロマンスファンの店長は、街の実力者でもある老齢の女性。検査入院をするという彼女に店を任せたのは、近々開催される「ロマンスまつり」の主催者の1人として、アゼリアを連絡先にしていたからなのでした。

うーん。ディープだ(笑)。ええと、私はやはりロマンスファンとしては全然何でもないらしいです。ロマンスクイズには全然答えられませんでした。めでたしめでたし。でも、最後の方で紅子さんが手にしているリーダーズダイジェストの合本は、忘れもしない、私が多分中学生時代に読んではまった思い出の1冊(爆)。あれってどうしたのかなあ、処分したのかなあ。

ロマンス小説についての蘊蓄がいっぱいの、ちょっとロマンスもある楽しいミステリーです。気軽に読めるし、読みやすい。いかにもこの作家さんらしい作品ですね。
2004.02.14



トップへ
戻る
前へ




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送