ファンタジー・海外

David Almond
デイヴィッド・アーモンド

ずっと気になっていたけれど、翻訳版がハードカバーだったので読まないできていた作家さんです。で、そのまま原書に(笑)。
なんだか、とても繊細な男の子達が出てきて、「ええっ? 今もこんな子どもっているんだー」などという罰当たりな感想を。詩的で美しい、印象的なお話なんですが。

"Kit's Wilderness" 
「闇の底のシルキー」
東京創元社 2001

去年"Skellig"を読んで、「もう何冊か読んでみよう」と思ってこの本ともう1冊を買いました。で、そのまま積んであったんですが、先日、あまりにもマイナーな気持ちになっていたときに、安定剤代わりに読みました。もう1冊は、次にそうなった時のためにとっておきます(笑)。

内容は今更語らなくていいですよねー?
この本を読んだのと前後して、梨木香歩の「エンジェルエンジェルエンジェル」(新潮文庫)を読みましたが、この2冊、対になっているかのように似て非なるものでした。少年と、少女。おじいちゃんと、おばあちゃん。西洋人にとっての死者と、日本人にとっての死者。同じ頃にこの2冊を手に取ったのは偶然ですが、どちらかを先に読んでいたとしても、やっぱりもう片方を取り出して読み返したかもしれません。どちらか1冊を、と言われたら、私は"Kit"の方を選びますけれど。でも、よろしければ両方手にとって読んでいただくと、より深い味わいがあるかなと思います。

ところでこの本、私は迷うことなく「一番安い版」を選んだため、Readers Circle版でした。で、そしたらうしろに「よりよい理解のために」みたいな問題集がついてたんですねー。「もう読んだんだからいいかー」と思って試してみたら「作者は何故この本に"Kit's Wilderness"というタイトルをつけたのでしょう?」とか。
そんなことわかるかー(怒)。
昔からその手の問題が大嫌いな(でも国語の成績はよかった)私でした。



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