ファンタジー基本図書?


「ドリトル先生物語」

「ドリトル先生物語」 全12巻
ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二訳
岩波書店(出版年は色々)
ハードカバー版と岩波少年文庫版があります。

イギリスの小さな町「沼のほとりのパドルビー」に暮らす博物学者のドリトル先生は、ある日、飼っている賢いオウムのポリネシアから、動物にも言葉があること、彼らなりの知性と物語を持っていることを教えられます。先生はやがて、動物たちの言葉を学び、彼らの頼れる友人として、お医者さんとして、動物たちの間に知られるようになっていきました。物語は、そんな先生の元に助けを求める手紙が届いたり、誰かが訪ねてきたりして始まります。南の国で王様になったり、サーカスを始めたり、鳥たちが配達する郵便局を作ったり、大きな蛾に乗って月に行ったり……。お人好しで穏やかな先生とにぎやかな動物の仲間達の楽しい毎日や様々な冒険の物語。とてもとても楽しいシリーズです。

このシリーズは「ナルニア」と並んで長い間私の枕の友でした。最近はこの時代の文学につきものの差別表現問題などでちょっと問題にされてしまったりしたようですが、それでも、いつでもおすすめできるいい本だと思ってます。私の一番のお気に入りは「月」でした。あと、「サーカス」かな。今はやりのスピード感あふれる物語たちと較べると地味な、ゆっくりしたペースの物語ですけれど、個性的な動物たちと先生の日々はとても楽しそうで、読んでいて幸せな気持ちになります。

子どもの頃、飼っていたセキセイインコに「ポリネシア」と名前をつけて、いつかドリトル先生のポリネシアのようにおしゃべりしてくれないものかとずっと楽しみにしてました。もちろん、一言もしゃべりませんでしたけどね。



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